万引き家族を観て


【公式】『万引き家族』大ヒット上映中!/本予告

こんにちは!あかりです😊

初めてのゼミブログは、『万引き家族』についてです。私は今までだいたい恋愛映画ばかり見ていましたが、この映画はとても興味深かく、家族の在り方についてとても考えさせられました。

タイトルや初頭の展開からこの家族は万引きをして生活をしているのかと思ったけど、見ているうちに家族の関係が見かけ通りではないことに気づき、そこからホロっとさせせられました。登場人物のセリフから違和感を覚え、注意しながら観ることでこの家族のつながりを考えながら観る映画でした。
秀逸はおばあさんの初枝が亡くなり、死体を埋めたことについて女性の取り調べ警官から「遺棄した」と言われ、信代が「捨てたんじゃんない、拾ったんだ」のシーンがあります。一人暮らしの老人が人生の終末、たとえ疑似家族でも本当の家族のように暮らしたことを映画を見ているわたしたちは知っているが、それを知らない警察側からは単なる犯罪として見られることにいら立ちを覚えました。ただ、父親の役割である治に対しては子育ての面では共感する一方、その日暮らしの生活を続けてきたことのつけとして万引きをしたり、路上あらしの行動に疑問が生まれました。ほかにおばあさんの初枝は人の痛みが分かる人として描かれていて、亜紀の気持ちに気づいて声をかけたり、新入りの「ゆり」にけがの手当てをして虐待の後に気づいて優しく面倒を見たりしていました。こういうケアをしてもらうことで人は他人に対する思いやりを持っていくのだロウなと思いました。自分の居場所がない人たちが集まり、疑似家族となっているわけですが、血のつながった家族よりお互いを思いやっているのではと思わせるシーンがいくつもありました。自分が居場所がない、と感じたことがある人には刺さる映画だと思いました。