パラサイト

こんばんは。ふわりんです👼🏻

 

今日は最近みた映画、「パラサイト 半地下の家族」について書いていこうと思います✏️

この作品、2019年にアカデミー賞とカンヌの最高賞を同時に受賞するという快挙を成し遂げていて、映画を観たことがないと言う人でも、名前は聞いたことがあるんじゃないかなと思います。監督がネタバレは厳禁だと言っていた印象が強い映画なので、このブログでもなるべくネタバレにならないように書けたら良いなと思っています。

 

この映画は韓国の格差社会について描かれているものなのですが、物語の前半はコメディ、後半はサスペンスという緩急の激しい映画です。

この映画はフィクションですが、この「半地下」という私達には聞き慣れない言葉が実際に韓国に存在し、格差社会を表しています。

この「半地下」とは、一般的な住宅とは別の格安物件のことを表します。集合住宅の半地下にある住居で日当たりは悪く、トイレも逆流しないように高い位置に設置されています。この映画に出てくる主人公一家もこの「半地下」に住んでいて、この「半地下」こそが低所得の象徴のように描かれています。

 

この映画のテーマである格差社会を表すのに、映画内では縦の構図がとてもよく使われているのが印象的でした。高台と半地下、ソファの上とベッドの下といった、格差社会を縦の構図で表しているのが他の映画にはない手法だと思いました。

また、物語の鍵ともなる大雨。高台から低地へと流れる雨は、高台に住む人間からすればなんとも無いですが、半地下に住む人々にとっては住居地を破壊する大災害となります。

 

この映画を観て思ったことは格差社会は身近に存在しているということです。この映画は韓国が舞台であり、韓国の経済格差について描かれています。しかし、だからといって日本に関係ない話だとは言えないと思いました。

というのは、人は自分の生活水準を当たり前と考えると思うからです。私自身、自分が富裕層だとも貧困層だとも思わず、ごく一般、普通の家庭だと思っています。しかしその感覚こそがこの映画では悲劇を生む原因になっていたと感じました。

富裕層側の人間が何気なく発した言葉や態度、それによって不快感を感じ、最終的に何かがぷつんと切れてしまい起こった悲劇。この映画で富裕層として描かれている人間は、決して悪気があって行動している訳ではなく、その生活、その感覚が当たり前と思って生きているからこそ、そこに半地下に住む人との確固たる価値観の違いが生まれてしまうのだと思いました。

私が普段当たり前だと思っていることが、当たり前ではないのかもしれない。その行動が誰かを傷つけるかもしれないという、想像力を働かせて生きていくことが大切だと思いました。

 

社会問題について描かれた作品を観るとなると身構えてしまうかもしれませんが、この作品は物語が面白く感情移入しやすい作品なので、ぜひ皆さんにも観てもらいたいです🌷

 

参考文献

http://www.parasite-mv.jp