認知バイアス~知らないうちに偏っている思考~

こんにちは、ヒナです!今回は卒論を進める中で目にした言葉認知バイアスについて紹介します!

 

認知バイアスとは、思考や判断の偏りを意味します。先入観とも言えますね。私たち人間の思考は、この認知バイアスによって無意識に偏ってしまっています。この現象が起こる原因としては、「脳がより効率的に働こうとした結果、副次的に生じてしまったバグだ」と言われています。想定外なことが重なって起こると脳にバグが生じてしまうのです🙉

そんな「認知バイアス」には大きく8つに分類できるそうです。以下ではバイアスの紹介と(職場を想定した場合の)解決策についてお話ししたいと思います!

 

①虚記憶

名前から想像できるように、偽りの記憶。つまり、私たちは本来経験したことのないことを、あたかも過去に経験したことがあるものとして記憶してしまうことがある、というものです。皆さんも思い当たる節はありませんか?私は、さっきお湯を沸かしたと思ってお風呂場に入ったのにお湯が沸いていなくて真っ裸で待機した経験を思い出しました。

解決策:行動記録をつける。

 

②透明性の錯覚

自分の感情や考えていることが、実際以上に他者に伝わっている、と勘違いしてしまうことです。「ニュアンスでだいたい私が何が言いたいか分かっているだろう」と思ってしまいますが、実際は伝わっていない事が多くあります。よくカップルの喧嘩で女性が「なんで(私の気持ち)わからないの!」というシーンがあります。自分の考えは思っているより理解されていない、ということですね😌

解決策:きちんと説明する。相手の解釈を確認する。

 

③計画錯誤

過去に計画通りに物事が進まなかった経験をしていても、新しい物事を計画する際、「これくらいで大丈夫、余裕だ」と楽観的に捉えてしまう現象です。

解決策:過去の失敗を記録しておく。

 

④対応バイアス

その時の状況の背景を完全無視し、人物や集団の特性を重視してしまう傾向を表します。例えば、「たくさんの外国人が人気店に並ぶ」という状況を見ても、「きちんと並ぶのは日本人だけだ」という思考を変えられないというものです。

解決策:物事の背景に目を向ける。

 

⑤バラ色の回顧

「あの頃はよかった✨」と、過去を美化してしまう傾向です。私たちは”バラ色の眼鏡”をかけて過去を見てしまうというものです。

解決策:なぜその過去が良いのか問う。(=自己分析)

 

⑥確証バイアス

自分にとって都合の良い情報ばかりを集め、都合の悪い情報が目に入りにくくなる傾向です。「自分は正しい」と思いたいばかりに、それを裏付ける情報しか目に入らなくなるというわけです。「ほら、思った通りやん!」は罠かもしれません…

解決策:反証する情報を意図的に集める。→リスク回避、新しいアイデアに繋がる!

 

⑦内集団バイアス

「内集団びいき」とも言います。人は、自分と同じ集団に属するメンバーの能力を高く評価しがちになる傾向があります。初対面の人が同じ地元や学校出身だったりしたら親近感がわいて、他の人よりも贔屓してしまうのもこの傾向のせいでしょうか。

解決策:仲間には心の中でハンデをつけて、他と比較する。→公平性を保てる!

⑧外集団同質性効果

自分が属する集団以外は、みな似たり寄ったりだと認識してしまう傾向です。なんと私の母が若いアイドルに対して「みんな同じ顔やん」と言うのもこのバイアスが原因なんだとか(笑)

解決策:様々な世代、タイプの人と交流する。

 

これらのバイアスは、私たちが無意識のところで生じているものなので余計怖く感じました。ただこんな傾向があることや、脳のバグだということを認識しておけば、上で挙げたような解決策を考えられますし、回避できるのではないかと思います。日常の当たり前を疑う目を持ちたいな、と感じました。

 

参考

誰もが陥る「8つの認知バイアス」に要注意。あなたの思考は気づかないうちに “偏っている” - STUDY HACKER|これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディア