組織社会化①

こんにちは🍒

雨が降ったり止んだりですね。今日は卒論で思案中の組織社会化について調査しました。


組織社会化とは、組織内での役割を遂行することと、組織のメンバーとして参加することにとって不可欠となる、価値観、能力、期待される行動、社会的な知識などを正しく理解していくプロセスのことである。


心理学者ジョージア・チャオは組織社会化は①仕事上のパフォーマンスの向上、②人間関係、③政治、④言語、⑤組織の目標と価値観、⑥歴史、⑦組織の中で求められる役割や、組織との間の心理的契約、を理解していくこととしている。


しかし、何をもって組織社会化=組織に馴染むと見なすかは、統一した見解があるわけではない。だが、現在のところのゴールは、新人が組織の中で具体的な何かを学ぶことを一次的な成果、仕事のパフォーマンスが上がったり、職務満足や組織に対するコミットメントが高まったりという学びの成果として起こるものを二次的な成果と呼ぶことが一般的になっている。


組織社会化を促進するためには、社会化戦術という先輩や後輩、同期の様々な人によって個人を該当組織の中に効率的に馴染ませるための方法が用意されている。経営学者のギャレス・ジョーンズは社会化戦術を①組織に馴染ませるプロセスにおいてどのような情報をどのくらい明確に新人に対して提供するかという内容的社会化戦術、②新人と組織の既存のメンバーとのコミュニケーションを通じて組織に馴染むために必要な情報が提供されるという社会的社会化戦術、③新人が組織社会化のプロセスをどのような文脈で経験するかという文脈的社会化戦術、の方法があるとしている。


しかし、組織社会化は新人を受け入れる側だけでなく、新人自身も行動することでより成果を上げやすくなる。新人に求めることはプロアクティブ行動のフィードバック探索という組織の中で積極的に情報収集を行ったり、既存のメンバーとの関係を自ら構築したりするような適応のための行動である。経営学者のロバート・レンが行った実証研究では、自身の割り当てられた仕事に対してフィードバック探索を行えば行うほど、入社後の職務パフォーマンスが高くなることが示されている。


だけれども、新人がフィードバック探索を行うことは容易ではない。経営学者のスーザン・アシュフォードは新人のフィードバック探索には①誰からフィードバックをもらえばよいのかわかりにくいという探索コスト、②フィードバックを得るためには実際に組織の中の誰かと対面する必要があり、上司や同僚はそのような時間的な余裕があまりないという対面コスト、があるとしている。


この文献では会社組織に新人が馴染む組織社会化を取り上げて説明されていますが、組織に新人が入るという点において、どのような組織でも同じことが起きていると考えます。アルバイト、サークル、大学など様々な組織があるが、今回は私が所属する大学の部活動での組織社会化に応用して考えてみようと思っています😊

 

 

[参考文献]

鈴木竜太・服部康宏(2019)『組織行動:組織の中の人間行動を探る』有斐閣