スカウティング

こんにちは、ゆめです。

少し夏の暑さも落ち着いてきたところですが、週末には台風が来るかもしれないというニュースが多く見られました。(関西直撃は免れたようです😌)そういった水害が起こった時、川の様子を見に行って行方不明になってしまうことがよくあると思います。台風のニュースの時に、川などに近づかないように注意喚起されていますが、それでも見に行きなくなる方がいます。なんで?と思っていたところ、ちょうど同じ記事を見つけたので、その心理を取り上げたいと思います。

社会心理学が専門の山口大学人文学部の髙橋征仁教授は、このように述べていました。

この理由として「稲作農家にとって、水の管理は、その年の収穫を左右する重要な問題であり、家族や地域社会に対する責任感から、川や用水路の様子を見に行ってしまう」という説明が、しばしば、されます。

私もこの内容が、川を見に行ってしまう理由であると考えていました。わざわざ危ない川に近づくのは、仕事への責任感であると思っていました。しかし、進化心理学の観点では、これだけの理由では不十分であると述べられていました。

稲作農家以外でも、災害時には危険を冒して、自分の仕事場の状況を確認しようとしたり、写真や動画に記録を収めようとしたりといった、リスク追求行動が広範に見られるからです。

むしろ、これらのリスク追求行動は、直観的な役割分業の一種であり、自分の縄張りを維持するために、率先して危険の大きさを見極めようとするスカウティング(偵察・哨戒行動)として、理解した方がよいでしょう。

スカウティングの衝動を抑えるためにはポイントがあるそうです。それが、川の様子を見に行くということを誰かに告げることです。そしてその相手が止めてくれるからです。

しかし、

人間は一人の時には、リスク追求行動は比較的、抑制される傾向にあります。ところが、若い男性がたくさん集まると、リスク追求行動に寛大になる傾向があります。

そのため、男性の場合は男性以外に伝えることが良いと考えられていました。

 

女性の場合も子供や親の救出・安否確認がきっかけとなり、スカウティングという心理に陥る場合があるため、一人で行動を取るのではなく、他者に話すことが重要であるなと感じました。実際、災害に合うと冷静な判断ができなくなりそうだと思ったため、事前に知っておくことが重要だなと思いました。

台風接近中なのに「川の様子を見に行きたい」衝動を抑える対処法 - ライブドアニュース