ネガティブな現実を再構成!

こんばんは、ヒナです🐣

今回は、卒論でも取り組んでいる「社会構成主義」という観点からブログを書こうと思います。社会構成主義の考え方は、私たちが日常的に「現実だ」と思っていることは全て、社会的に構成されたものである、というものです。さらに言い換えると、現実は実際にそれとして存在しているのではなく、私たちが対話を通して作り上げられたものだ、ということです。

 

また、「これが現実だ」と話すとき、ある特定の文化から話されています。例えば、「ある男性が亡くなってしまった」という事実があるとします。この事実を説明する際、「優しかった父が死んだ」「煙たがれていた上司が死んだ」「彼は昇天した」「彼は彼女の心の中に住み続ける」などいくつもの方法で表すことができ、文化によって語られ方が変わります。さらに言えば、ある物事を語る際、私たちは特定の文化が無いとその状況を説明できません。普段慣れ親しんだ考え方も自分がもつ文化から話しているだけで、他の文化から語ることができる可能性がこの世界には多く広がっています!これを「語り直し」「再構成」と呼ばれています。

 

「再構成」で取り上げられているトピックの一つが「ポジティブ・エイジング」です。

皆さん「老化」と聞くとどんなイメージを持つでしょうか?「年取ったら病気も増えるなぁ」「若い人にお世話になる」「私も愛する人も死に近づく」など、良い印象よりもマイナスなイメージを持ちませんか?これも、特定の文化から話しているだけであり、語り直すことで新しい現実を創り直すことができるかもしれません!

例えば、「病気になると、愛する人が元気出来ることに感謝できるようになる」「孫の顔を見ることが出来る」「新しい活動、趣味を始められる」など、新しい見方もどんどん探せるようになり、「老化」を豊かさや成長などポジティブなものとして現実を創ることができます🌞

 

このように当たり前だと思っている物事も、語り直せる可能性がたくさん広がっています。ただ、ゼミでも学んだように、自分の文化が生活になじみすぎて、”これは自分特有の文化だ”と気づくことや、自分の文化に疑問を持つことがまず難しいなと感じました。ではどうすれば慣れ親しんでしまっている文化に疑いの目を向けられるか。それは、親しい人とずっと群れるのではなく、違う文化をもった他者と対話をする機会をもつことだと思います。さらに対話中に相手と違う意見があれば積極的にその意見を述べること。私自身「それはちょっと違う意見だな、、」と思った時も、自分が間違っていたら怖いな、などストップがかかってしまう時があります。これもゼミで学びましたが、自分の頭の中で思っているだけでそれを口に出さないと「独り言」として無かったことになります。。すごく初歩的でありふれた案になりますが、間違いを恐れず疑問に思ったことや反対意見をあるだけ出し、対話を活発化させることで、新しい現実が生み出されるのではないでしょうか!

 

参考