エンプロイアビリティとは

エンプロイアビリティこんにちは!まやです😆

 

今回は3年生の応用演習で知った、「エンプロイアビリティ」について紹介しようと思います。エンプロイアビリティを直訳すると、“雇用され得る力”またはその“可能力”です。

トトロチームが授業をした「キャリアの言説」ではエンプロイアビリティが学生に求められていることをお話ししました。なぜ、求められるかというと終身雇用が保証されていない先行き不透明な社会は、自分の身は自分で守るといった失業者の高さや雇用不安を個人の能力の形成により克服させようとしています。そして能力を入社前にその取得を求められています。

 

ここで私は、エンプロイアビリティの“雇用され得る力”とは具体的にどのような力か具体的に知りたいと思ったので、調べました。

神保紀秀(2010)はエンプロイアビリティを企業や職場仲間との間に共通の目標や価値を見出し、目的・目標に向かって協力しながら仕事を進めていく力と言っています。それは、自らの作業に意味を見出し、作業と作業の前後の「つながり」を認識し、行動に移せる能力であると言い換えることができると述べています。このエンプロイアビリティは勤労者の資質として企業の生産性を高める要因であり、企業が継続的に成長していく上で、必要不可欠なものだといいます。

ではなぜ、エンプロイアビリティが高いと生産性が高まると言えるのでしょうか。企業という利潤追求を大一義におく組織の中では、相性の良い人だけ接すれば良いということではなく、いろいろな個性を持った人が時にはぶつかり合いながら物事を進めていかなければなりません。そのような状況では、「当たり前のことを当たり前にやる」、「些細なことでやる気を失わない」、「対人関係処理能力が優れている」といった能力=エンプロイアビリティを勤労者が持っていることが必要になります。

そのほかに、エンプロイアビリティを説明する言葉を箇条書きにするならば、以下のようになります。

・エンプロイアビリティは、働く上での本質的な能力

・エンプロイアビリティは持ち運び可能なもの

・エンプロイアビリティ自己への役割期待となすべき義務を感じる力、つまり「(職業)意識力」

・エンプロイアビリティは、個から全体へと「つなぐ力」

・エンプロイアビリティは、負荷やりがいに変える能力

・仕事への自己推進力・自立推進力

 

雇用され得る力と言っても、作業そのものの技術力ではなく、対人と「つながり」を築くための能力という意味もあると知り驚きました。仕事は人と人が協力し合って、やり遂げるものなので、人との関わり方がいかに大切だと改めて知りました。学生は、部活・アルバイトなど団体で一つの目標に向かって、協力しながら進めていくと思いますが、そういった団体の中でもエンプロイアビリティは必要な能力、そこでも鍛えられると気づいたので、「つなぐ力」を意識したら自分のエンプロイアビリティはいくらでも育てることができると思いました👍

 

採用文献

神保紀秀(2010)『非正規社員を競争力に変える法』ダイヤモンド社